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<鳥海山歩荷バイト山行記録>
2008/3/20〜2008/3/24
・ 参加メンバー
藤原優太郎さん、ABS石川さん、ABS出雲さん
田中裕志、船越信行、石川実可子、高橋法子
3/20 (木) 晴れ時々曇り。
朝4:00に追分駅にABSの石川さんに迎えに来てもらいそのままABSへ。
ABSで荷物を積み藤原さんの車とバスで獅子ヶ鼻の登山口に向かい、7:30頃登山口に着く。
パッキングや機材の準備をしているときに荷物が多いということでダブルボッカ決定…がんばろう!!
7:58に登山口出発。
スノーシューを履いているのでかなり楽だ。藤原さんからマンサクの話やブナの植生の話などを聞きながら林道を1時間ちょっとかけて歩く。
休憩を9:30と10:30と12:30にとりゆっくりと高度をあげていく。
その途中も藤原さんたちといろいろおしゃべりしながら登る。みんなまだ元気そうだ。
13:30に標高約1000mの森林限界に到着しここをBCとする。田中、船越、高橋はダブルボッカのためザックを空にして下山開始。
下山を開始して30分後ぐらいに田中が完全にしゃりばててしまう。行動食をこまめにとっていなかったからだ。初歩的なミスをしてしまった。
おにぎりとオレンジを食べて完全に元気になった。そのまま順調に林道あたりまで下る。
しかしそのあたりで高橋が股関節が痛くなり田中と船越だけ先にデポ地(登山口)に向かい15:25デポ地に着く。
そして荷造りをするが、荷物を背負子につけるのに手間どい、そのうちに高橋が到着。
荷造りに1時間かかり、16:30に登山口出発。
焦らず確実に登るためゆっくり歩いていると18時をまわり日没を迎えた。
18:40ごろに一つ目の急登を超え、20:50頃二つ目の急登を超えた。その20分後ぐらいに正面からヘッドライトをつけたABSの石川さんが迎えに来てくれた。
BCに到着したのは21:40過ぎだった。
テントではおいしいきりたんぽ鍋が準備されていて、本当においしかった!!
この日は行動食をこまめに採ることの大事さを実感した。そして高橋の足の状態が心配である。
要点
・出発までの準備を早く
・歩くペースをもう少し上げる。=体力不足。
・しゃりばてないような行動食の採り方。
3/21(金) 快晴
5:00起床。高橋は足が本調子でなく、船越は昨日の疲れがあるため、山の会からは田中・石川が鳥海山山頂での撮影に同行することにした。
藤原さん、ABS石川さん、ABS出雲さん、田中、石川の5人は6:00にBCを出発。
船越、高橋はBCから少し上がったところで朝日の定点カメラの撮影を11時ころまで行った。
この日は気持のい快晴で、登る前に上の方を見渡すと外輪山の稜線や山頂付近は風が強そうだった。
ゆっくりとしたペースで谷に沿って登っていく。藤原さんは足の調子があまり良かったため途中から離れはじめた。
標高が高くなるにつれて風がかなり強くなったため、なかなか高度を上げれない。
11:30ごろ標高1800m地点で本日1回目の撮影をした。強風の中ABS石川さん、ABS出雲さんは1時間ほど撮影をした。
その間田中と石川はツエルトをかぶって待機した。
撮影を終え、12:30ころ再び登り始めた。風がかなり強く風雪が顔にあたり痛い。
ゆっくりゆっくりと高度を上げ13:50ごろに大物怠神社に着いた。
そして18:00ごろまで岩氷の撮影や夕日の撮影をした。
その間、田中と石川は適当に時間をつぶして待っていた。
夕日に照らされる日本海は異様なくらい赤く、とてもきれいだった。
あたりが薄暗くなり、撮影が終え18:20に下山を開始した。稲倉岳と鳥越川を目印にひたすら下った。
途中ABS石川さんが50Mほど滑落するが障害となる岩などが何もなかったため無事だった。
昨日に続き天気がいいため月明かりのなかをライト無しで歩くことができた。
20:40にBCに到着。全員怪我も無く無事だったので良かった。
雪の状態やアイゼンの履くタイミングをしっかりと考えさせられた。それとスノーシューの特性について、トラバースに弱いことに注意する必要がある。< BR>
要点
・起床から出発までの準備が遅いので1時間以内を目標に。
・テント内の整理。出発までの準備につながる。
3/22(土) 晴れ
この日は5:00から船越・高橋はABS石川さん・ABS出雲さんと一緒にBCの少し上の丘で撮影に向かった。
田中、石川は朝はゆっくり休ませてもらい、8:30ごろ藤原さんと一緒に行動食や温かい飲み物を持ち撮影している4人のところへ向かった。
そこでいろいろおしゃべりして撮影が終えるとみんなで自由に遊んだ。
散歩したり、木に登ったりと楽しい時間を過ごした。藤原さんにも沢山の写真を撮ってもらった。
3/23(日) 晴れ
5:00起床。田中と高橋は準備して6:30にBCを出発し、鳥海山Pへ向かった。撮影が順調に進んでいるのでPに向かわせてもらったのだ。
しかし、起床から出発までの時間がかかりすぎてしまった。この点は我々の最大の課題である。
原因として挙げられるのが、テント内の整理である。日ごろの山行から注意していかなければならない。
7時ごろに調整休憩をとり順調に登る。高橋の足の調子も悪くはなさそうだ。
9:00ごろに雪の斜面でスノーシューでは不安になってきた。もう少し早めにアイゼンに履きかえるべきだった。
そこでアイゼンに換えようとしたとき、高橋のアイゼンの調節が不十分であったため、そのままスノーシューでその斜面を登った。
10:10にアイゼンを調節してから装着した。
そこからゆっくりと登り11:20にもう一度小休止した。景色は最高だった!!
13:00ごろに1150m付近で引き返した。
急斜面かつアイスバーンであり、高橋の足の状態も考え焦らず慎重に下った。
頂上まであと一歩!!というところまで来たが、今回は断念することにして次回再チャレンジだ!!
そのまましばらく下り15:30ごろにラーメンを沸かして食べた。
そこで山スキーをはいているおじさんに出会い紅茶と行動食をあげた。
ほかにも2人の山スキーヤーに会った。
いつか自分も山スキーをできるようになりたいと強く感じた。
16:30にBCに到着。夕飯にジンギスカン・炒め物食べた。
要点
・起床〜出発までの早さが必要。テント内の整理。
・アイゼン調節などの事前の確認が必要。
・アイゼンをはくタイミング。傾斜、雪の状態を考える。
・持っていく食料の量の調節が必要。今回は米など多く持ってきすぎた。
3/24(月) 曇りのち雨
5:00に起床。テントを撤収し、荷造りをして9:00ごろに下山開始。
天気は昼から崩れる予定なのでその前に下山できるように出発した。
荷物が多いためゆっくりと下った。途中、木のブランコで遊んだりもした。
水芭蕉のところで撮影を30分ぐらいして登山口に着いたのが12:30だった。
みんな無事下山できたので良かった。お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
その後、おいしいラーメンと餃子をご馳走になってABSへ向かった。そして藤原さん、ABS石川さん、ABS出雲さんと別れた。
みなさん今回は本当にお世話になりました。
反省点
まずテント内の整理ができていないこと。そのため出発も遅れてしまう。起床〜出発まで1時間以内を目標にする。
スタッフバックなどを活用すべきである。
また、テントを張るときに、テントの紐は夏使用と逆にしたほうが良いということを学んだ。
装備に関しては事前のチェックが足りない。また、アイゼンを履くタイミングが重要である。
そしてピッケルとのコンビで使用できるようになる必要がある。スノーシューの性質もよく知っておく必要がある。
食料に関しては昼食や米の量が無駄に多かったのでしっかりと考えて持っていくべきだ。
また、調味料はバリエーションがあったほうがよいのである程度持っていくべき。
安定板の数はもっと欲しい。
フライパンは便利なので大人数のときはあると良い。
今回は紙皿もが大変役に立った。
行動食のとり方は言うまでもなく重要である。
最後に、山を歩くペースはもう少し上げる必要がある。
本当はもう少し速いペースで歩くこともできるはずである。
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